青いサルビアの奇跡¥480K
サルビア、と言うお花はご存知だろうか。和名ではヒゴロモソウというらしく、白から紫まであるそうだが、緋衣草の和名の通り、赤いサルビアが一般的。着物の柄としては極めて珍しい。
とある呉服店、20歳過ぎくらいのお客様。
はじめましてのご挨拶から、色々お話して、さて何をコーディネートしてみようと思っていた所、ふと手を伸ばされた反物。
一真工房のグレーはお顔写りの良いのが流儀。だからお若い方でもお似合いにはなるけど、
「おっ、意外とすっきり渋好みやな」と思っていたわけで。
すると、小さなお花が現れる。全部手描きの繊細な青いお花たち。「これ、何のお花ですか?」
「これはサルビアですね」僕は答える。
すると、固まったように目を丸くして驚く。